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三井倉庫系、関空での医薬品輸送認証を取得

2022年4月27日 (水)

認証・表彰

三井倉庫エクスプレス(MSE、東京都港区)は27日、関西国際空港で医薬品を輸送するための品質認証を、IATA(国際航空運送協会)から取得したと発表した。新型コロナウイルス禍でワクチンや治療薬の国際輸送ニーズが高まっており、認証取得で製薬会社などからの受注拡大を図る。

この品質認証は「CEIV Pharma(ファーマ)」と呼ばれ、MSEはことし3月29日に取得した。成田空港でも2022年度中の同認証取得を目指している。

MSEはこれまでも、認証を必要としないレベルで医薬品を運んできた。しかし、温度管理やセキュリティなどの観点で高い輸送品質が欧州で法制化されており、外資系製薬会社が日本でも同水準の品質を物流企業に求めてきている。MSEは、国内製薬会社からも今後、同様の要求が増えてくると予想し、認証取得で対応することにした。

コロナ関連のワクチン・治療薬以外にも、iPS細胞など再生医療の先進地である関西圏で医薬品輸送ニーズが高まっていることも、認証取得の背景にあるという。

MSEは21年から、関空を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)の支援を受けながら、管理体制の強化やスタッフ教育、各種手順書の見直しなどを重ね、輸送品質向上に取り組んできた。