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日通、関空での医薬品輸送認証をIATAから取得

2022年4月8日 (金)

▲認証マーク(出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)

認証・表彰NIPPON EXPRESS(ニッポンエクスプレス)ホールディングス(NXHD)は8日、グループの日本通運(東京都千代田区)が関西国際空港で医薬品を輸送するための新たな認証を、国際航空運送協会(IATA)から取得したと発表した。成田空港でも2021年に同じ認証を得ており、東西2大空港を結ぶ医薬品物流網を構築したとしている。

日通は、関空の国際貨物ターミナルにある温度管理施設で医薬品を輸送するための品質認証「CEIV Pharma」をIATAから取得した。これまでも別の認証を受けて関空で医薬品を取り扱っていたが、IATA提唱の認証取得により医薬品輸送の幅が大きく広がる。

空運の東西2拠点を結ぶ体制を整えたことで、例えば海外から一方の空港に届いたワクチンや治療薬を、速やかにもう一方の空港に運び、全国各地に送り届ける時間が短縮できる。NXは「航空貨物フォワーダーとして安全かつ高品質な温度管理輸送サービスを提供する」とコメントしている。

認証取得は関空を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)の支援を受けながら取り組んできた。「医薬品物流の高度化・多様化するニーズへの対応」を掲げたNXの経営計画に沿った取り組みだ。新型コロナウイルス禍への対応を特に目的にしたものではないというが、次の感染再拡大が懸念されており、国内の医療体制強化に貢献しそうだ。