荷主Volvo Trucks(ボルボ・トラックス、スウェーデン)は5日、自動変速ギアのシフトチェンジ速度を向上させる技術を開発したと発表した。「I-Shift(Iシフト)ギアボックス」の応答性を向上。ディーゼルと電気の大型トラックの両方で滑らかな運転性能を実現できるとしている。

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ボルボ・トラックスは、Iシフト・ギアボックスのシフト速度を最大30%向上。より高速なクラッチ作動でトルクの中断が短くなり、ギアシフトがよりスムーズになる。
より速いギアシフトの実現により、ギア選択をより効率的に最適化できるのが特徴。高速シフトの実現に重要な役割を果たしているセンサーは、新しいソフトウエアとより高速なマイクロプロセッサを備えたコントロールユニットに高精度でデータを提供し、計算時間を大幅に短縮。新たに追加されたディスクは、シフトフォークやクラッチ、ギアボックスブレーキで空気量も削減され、さらに高速化を可能とした。
Iシフトは大型トラック用に設計された初めての自動変速機。開発段階からすでにエンジンと車両のコンポーネントに合わせて調整されておりパワートレイン全体で機能するため、燃料消費量の削減に貢献し環境への影響を低減。安全性の向上やドライバーの騒音、振動、物理的負担の軽減なども促進する。