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ヤマトHD、SLAM技術開発の英スタートアップに出資

2022年5月12日 (木)

(イメージ)

ロジスティクスヤマトホールディングス(HD)は12日、KURONEKO Innovation Fund(クロネコ・イノベーション・ファンド)を通じて、自律ロボット向けにSLAM(Simultaneous Localization and Mapping、自己位置推定と環境地図作成)技術を提供する英スタートアップ企業のSLAMcore(スラムコア)に出資したと発表した。

クロネコ・イノベーション・ファンドは、ヤマトHDと独立系ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインが共同で運営するファンド。

独立系ベンチャーキャピタルSLAM技術は、物体認識や自己位置推定、周囲環境マップ作成を行う自律ロボット向けソフトウェア技術として、物流をはじめとする産業界で注目が高まっている。スラムコアは、ディープラーニングを活用したSLAM技術を提供。システムや機械が持つ環境の変化や外乱に対する頑強性、堅牢性、強靭性といった「ロバスト性」が強く、周辺をマッピングしそのマップ内で自己の位置を推定する精度が高いのが特徴だ。

スラムコアのこうした技術により、自律ロボットの正確かつ効率的な移動が可能なる。さらに多様な機器への汎用性も高いことから、家電用ロボットから産業用ロボットまで幅広く導入できるのも強みだ。こうした特性から、仮想世界と現実世界を正確にマッピングする必要のあるVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のヘッドセット開発にも応用されている。

ヤマトHDは、スラムコアが持つ優れたSLAM技術の事業性・将来性を評価し、出資を決定。クロネコ・イノベーション・ファンドのポートフォリオにスラムコアを組み入れて最先端のSLAM技術の知見を得ることで、多様な自律ロボットへの応用など新たな価値提供に役立てることを想定している。