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市光工業、インドのフィエム社と合弁プロジェクト

2010年10月1日 (金)

荷主自動車部品メーカーの市光工業は、インドの大手ランプ・ミラーメーカー「フィエムインダストリーズリミテッド社と、四輪、二輪自動車用ランプ事業での合弁会社の設立を前提としたプロジェクトを発足させ、基本合意書を締結する。

 

市光工業は2005年からフィエムに対する技術支援を開始し、09年4月に市光工業によるフィエムの発行済株式5%取得を含めた資本・業務提携に合意。今回両社は、インド国内に向けた四輪自動車ランプと、アジア諸国向けの二輪自動車用ランプを製造・販売するため、新たにインド国内に合弁会社を設立することに合意したもの。

 

同合弁会社は、市光工業と自動車用ランプ事業で資本・業務提携している、フランスのヴァレオ社との関係を活用する。

 

両社は12月中旬までに本合弁会社設立に関する正式契約を締結する。合弁会社設立時の株式保有比率はフィエムは34%とし、両社は株式保有比率に応じて、合弁会社に必要な敷地や製造設備を購入するための資金、技術ライセンス、ノウハウなどを提供する。本店所在地や代表者、資本金などの詳細については、今後両社間で協議していく。

 

インドをはじめとしたアジア地域は経済成長が著しく、自動車産業でも大きな需要拡大が見込まれている。市光工業では、このアジア市場の獲得に向け、国内外の経営資源を戦略的に配分する構造改革を実施しており、フィエムと協業してインドでの生産・販売体制を構築することにより、事業のグローバル展開を加速させる。4年後の14年度には、アジア地域での売上高を現在の3倍以上となる200億円に成長させることを目指す。