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仏ヴァレオ、市光工業子会社化へ24日からTOB

2016年11月24日 (木)

M&A自動車部品サプライヤーの仏ヴァレオ・バイエンは22日、市光工業の株式公開買い付け(TOB)を開始し、連結子会社化すると発表した。同社は2000年4月に市光工業に資本参加し、現在は31%超を保有する筆頭株主となっている。

ヴァレオが市光工業の子会社化方針を打ち出したのは、両社のアライアンスで日系自動車メーカーに提供する製品ラインを拡充するため。

これにより、日本を中心にタイ、マレーシア、インドネシアといったアジア市場をリードする生産拠点の統合に進み、照明製品市場で市光工業との新たな協力関係発展を方向付ける。

具体的には、(1)グローバルな製品幅に基づく販売拡大の相乗効果(2)生産拠点の最適化(3)研究開発分野でのシナジー(4)エレクトロニクス部品の共同購買(5)管理部門の相乗効果――などを期待する。

TOBは1株408円で11月24日に開始し、17年1月12日の完了を予定している。今回の買付により、保有株式と合わせて市光工業の資本の最低50%超を取得する考えで、その後も市場からの取得を継続し、最高55%超まで持分を引き上げる。