ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

パナ、シンガポールで高機能宅配ロッカー事業展開

2022年5月27日 (金)

荷主パナソニックコネクトアジア(シンガポール)とグループのRFNet Technologies(RFネットテクノロジーズ、シンガポール)は27日、シンガポール政府による宅配効率化施策「Parcel Locker Network(パーセル・ロッカー・ネットワーク)プロジェクト」のシステム開発・設置・保守サービスを受注し、500か所に宅配ロッカーを設置したと発表した。

Parcel Locker Networkプロジェクトは、シンガポールで急増するEC(電子商取引)サービスの拡大に対応するためのシンガポール政府による取り組み。多くのオンラインショップや配達業者が利用できる共通宅配プラットフォームを構築し、より効率的でサステナブルな配達システムを実現することで、再配達の増加やそれに伴う環境エネルギー問題など、シンガポール社会がかかえる課題の解決を目指す。

プロジェクトでは、宅配ロッカーシステムを居住地区を中心にシンガポール全土1000か所に設置。パナソニックコネクトアジアとRFネットテクノロジーズは、そのうち500か所分のソフト・ハードの開発や製造、設置、さらにクラウド上に構築するロッカー管理システム「Locker Management System」のソフトウェア開発を受注した。

▲シンガポールに設置した宅配ロッカー(出所:パナソニック)

宅配ロッカーシステムは、消費者がオンラインショップにて商品を購入する際に、配達先として最寄りのロッカーを指定すると、Locker Management Systemが指定された場所のロッカーを確保。宅配業者にロッカーの場所を通知する。宅配業者が指定されたロッカーに商品の配達を完了すると、Locker Management Systemから購入者にSMS(ショートメッセージサービス)や電子メールで配達完了が通知される。購入者は24時間いつでも、指定されたロッカーから購入した商品を受け取れるのが特徴だ。

パナソニックコネクトアジアとRFネットテクノロジーズにおいては、大型物流インフラシステムにおける初の構築案件となる。今後はシステムの保守サービスを通じて、プロジェクトの納入先で運営会社でもあるシンガポール政府100%出資会社のPick Networkとともに、より効率的でサステナブルな配達システムを実現することで、当地における社会課題の解決に貢献していく。