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パナ、トヨタ系に「配送見える化システム」など納入

2022年6月14日 (火)

荷主パナソニックコネクト(東京都中央区)は14日、自動車関連部品・用品の卸売業を行うトヨタモビリティパーツ(TMP、名古屋市熱田区)に「配送見える化ソリューション」と頑丈なハンドヘルド端末「TOUGHBOOK」(タフブック)を納入したと発表した。栃木支社を皮切りに、順次全国に展開していく。

配送見える化ソリューションは、運行管理者のパソコンとドライバー端末を、クラウドサーバーを通じて相互連携し、配送状況や配送作業をリアルタイムに把握することで業務効率化を実現。ドライバー不足や二酸化炭素削減をはじめとする環境保全などの課題を背景に、TMPは自動車メーカーの垣根を越えた補修用部品・用品の共同配送の検討を促進するなかで、部品の配送管理システムとして導入に踏み切った。

▲トヨタモビリティパーツで採用された配送見える化ソリューション(出所:パナソニック)

共同配送は、各社で使用しているシステムに違いがありラベルなど現場運用が異なるため、目視検品の運用となりミスにつながりやすい課題があった。配送管理システムの導入により、自社の配送管理システムで管理ができるほか、作業の効率化や品質の担保が可能となった。

物流業界では、ドライバー不足や二酸化炭素の排出削減をはじめとする環境保全の対応などが喫緊の課題となっている。これらの課題を解決するため、複数の物流企業・事業所が連携して複数企業の商品を同じトラックやコンテナなどに積み込み輸送する共同配送に注目が集まっている。

パナソニックコネクトは、30年以上にわたって主に宅配運送会社へドライバー端末のハンドヘルドを納入し、現場のあらゆる課題に対応してきた。一方で、物流に関する困りごとを解決すべく、欧州で実績のある配送現場のプロセスを見える化するシステム「ZETES CHRONOS」(ゼテスクロノス)を活用し、頑丈なタフブックや、サービス・サポートと組み合わせた配送見える化ソリューションを提供。配送業務の効率化に貢献してきた。

TMPはこのたび、配送見える化ソリューションの導入により、他社の部品・用品も自社配送管理システムで管理が可能となり、指定された品番・数量・時間を確実に守る最適な配送をサポートする。