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22年度物流改善賞、最優秀にNX・NPロジなど3社

2022年6月15日 (水)

認証・表彰日本ロジスティクスシステム協会(JILS)と日本物流資格士会は14日、2022年度の物流改善賞を発表した。最優秀物流改善賞(旧・物流合理化賞)は、物流業務部門でNX・NPロジスティクスが、物流管理部門で花王とホンダがそれぞれ受賞した。

最優秀3社のうち、まずNX・NPロジスティクスの受賞事例は、「IEを活用した“ONE TEAM”による全体最適な庫内運営の実践~更なるユニットロードのSHINKAに挑戦~」。荷物をパレットなどの単位にユニット化する取り組み(ユニットロード化)を進めるなか、庫内での荷役作業から車輌出発までの工程をIE手法(インダストリアルエンジニアリング、生産工学)により分析し、持続的なユニットロード化を目指した。

(イメージ)

花王は「withコロナ:在宅勤務を中心とした働き方改革およびBCP対応~物流事務作業の標準化とデジタル化によるリモート化及び生産性の向上~」という事例で受賞した。在宅勤務を中心とした働き方を目指し、一層のデジタル活用で業務を標準化するとともに、作業の一部をRPA化(Robotic Process Automation、ロボットによる自動化)し、生産性を52%高めた。

ホンダの受賞事例は「新ケースレス輸送治具導入による二輪完成車輸送の標準化」。二輪車の特殊な荷姿特性を、新規開発した輸送治具を使うことで標準化。トラックドライバーに手押しや縛着(縛って結びつける作業)の技能を求めない輸送を実現した。

このほか、優秀物流改善賞(旧・物流合理化努力賞)を次の4社が受賞した。SBS東芝ロジスティクス(ダイバーシティ推進による組織風土の活性化~女性従業員に優しい倉庫環境作り~)▽エヌ・ティ・ティ・ロジスコサービス(見える化ソリューションとWMSを利用した生産性の向上施策)▽キユーソーエルプラン(ダブルトランザクション~保管エリアと出荷エリアの切り分けによる保管効率・出荷作業効率の向上を目指す~)▽アサヒロジ(OCR導入による伝票入力業務の時間短縮)。

受賞企業の審査・選考作業では、まず5月10日から2日間、都内で開かれた「第36回全日本物流改善事例大会」で応募作25テーマが発表され、続いて大会後の実行委員による審査・選考が行われた。

物流業務部門の対象は、一つの作業所(現場)で完結する改善活動。物流管理部門は、複数の物流業務や工程を統合した範囲が対象となる。今回から賞の名称を変更した。