スイスMSC、中韓・米国直結の海上輸送ルート提供

国際スイスに拠点を置く海運業のMSCは16日、アジアと米国をつなぐ太平洋横断ルートにおける輸送網を再構築すると発表した。中国北部や韓国と米国を直接結ぶ輸送サービスを提供する。

新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞からの回復で輸送需要が高まっている太平洋横断の海上輸送ルートを充実させることで、さらなるビジネスチャンスの獲得につなげる狙いだ。

従来は、中国や韓国と米国を結ぶ海上輸送については、途中港での積み替えが必要で、輸送効率の向上と時間短縮が課題になっていた。

MSCは今回の中国・韓国と米国を直行するルートを構築することで、こうした輸送課題の解決を図るとともに、新たな顧客の獲得にもつなげていく。

■新航路（出所：MSC）

上海-寧波-釜山-クリストバル-ヒューストン-ポートエバーグレーズ-サバンナ-ラサロカルデナス-上海

ハイフォン-ダチャンベイ-上海-ブサン-パナマ運河-チャールストン-ボルチモア-ニューヨーク-ボストン-スエズ運河-シンガポール-ハイフォン

ポートクラン-シンガポール-タンジュンペラパス-レムチャバン-ブンタウ-ダチャンベイ-蛇口-ロングビーチ-オークランド-ブンタウ