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日本GLP、神奈川県平塚市で物流施設2棟を着工

2022年6月17日 (金)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は17日、物流施設「GLP平塚II」「GLP平塚III」(神奈川県平塚市)を開発すると発表した。ツインシティ大神地区土地区画整理事業施行地区内に建設。GLP平塚IIは2023年6月、GLP平塚IIIは23年8月の建築工事完了を予定している。

▲GLP平塚II・III完成イメージ(出所:日本GLP)

GLP平塚II・IIIは、Green(グリーン)をコンセプトとした「地球環境」「就労環境」「地域環境」の3つの側面から、設計段階から施設稼働後までの環境に配慮した持続性を有する施設づくりを推進していく。

地球環境へのアプローチとして、太陽光発電設備の設置や全館LED照明の採用、各Green Building(グリーンビルディング)認証の取得など、ESG/SDGsへの対応を意識した仕様とする。就労環境へのアプローチとしては、庫内窓の設置や、人間が先天的に持つ「自然を好む性質」を利用したバイオフィリックデザインを意識した緑あふれる内装、さらに最寄りの公共交通機関からの良好な通勤アクセスなど快適な就労環境を作ることで安定的な雇用に貢献する。

地域環境へのアプローチとしては、敷地外周にグリーンベルトを設け平塚市が推奨する植樹を行うなど、ポケットパークの設置を予定しており、日常の憩いの場所の提供を目指す。屋外階段を利用した緑化壁面などシンボリックな建物外観も計画しており、周辺地域との共生・共存を目指して施設内のカフェテリアのテーブルやソファの素材には再生材を取り入れるなど、環境的な側面にも配慮した設計とする。建物の堅牢さを生かした災害時の貢献も重要な取り組みと位置付ける。

▲屋外階段緑化イメージ


▲(左から)エントランス、カフェテリア

GLP平塚II・IIIはともに4層のボックス型で、EC(電子商取引)や流通加工ニーズなどさまざまな業種に柔軟に対応できる、汎用性の高いハイブリッド型の先進的物流施設として整備する。入居対象業種としてはECに加えて3PLや日用品など幅広い業種に対応する多様な仕様プランを提供。大型車入場口の両脇にワイヤー式緑化を施すことにより、施設のシンボルとなるエリアを設けると同時に大型車の認識を容易にして施設内の動線もスムーズにする。

立地特性の観点では、新東名高速道路「厚木南インターチェンジ(IC)」から1.5キロ、東名高速道路「厚木IC」から3.0キロと近く、首都圏各地を含む広域配送が可能だ。新東名高速道路は将来、中京圏や関西圏と直結することから、東名阪の幹線輸送拠点として高い潜在能力を抱える施設と言える。

周辺には物流関連会社が多く、それら企業との連携によるサプライチェーンの効率化も期待できる。平塚エリアは、立地面や従業員確保の観点から物流適地として物流施設の開発プロジェクトが相次いでおり、テナントの旺盛な需要は今後も続く見通しだ。周辺では大規模商業施設も開業予定であることから、経済が引き続き活性化されていくことも予想される。

■GLP平塚IIの概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万7800平方メートル
延床面積:3万7300平方メートル
構造:鉄骨造・耐震構造、地上4階建て
着工:2022年6月
認証取得:CASBEE認証(予定)、BELS 5Star(予定)、ZEB認証(予定)

■GLP平塚IIIの概要
所在地:神奈川県平塚市大神
敷地面積:1万3600平方メートル
延床面積:2万7800平方メートル
構造:鉄骨造・耐震構造、地上4階建て
着工:2022年7月
認証取得:CASBEE A認証(予定)、BELS 5Star(予定)、ZEB認証(予定)