拠点・施設NOKは26日、自動車生産に欠かせない機能部品「Oリング」の需要拡大に伴い、ベトナム・ホーチミン市近郊にある現地法人の工場(ドンナイ省ビエンホア市アマタ工業団地内)に35億円を投資し、1.4倍に増築して生産能力を増強した、と発表した。
25日に増築棟の落成式を行い、本格稼働に入った。同社はサプライチェーンの分断回避に向け、地震や台風、大雨など自然災害が多発する日本国内に集中していた生産体制の海外への分散を進めている。
今回の増築により、ベトナム工場の敷地面積は現行棟の1.4倍となる4万4000平方メートルに拡大。Oリングの生産スペースは2倍の2万4000平方メートルに広がった。