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オカムラ、国際物流総合展で「トータルでの課題解決力」訴求

オートストアを軸としたトータルソリューション

2022年8月16日 (火)

話題東京都江東区の東京ビッグサイトで9月13日から4日間開催される「国際物流総合展2022」。国内外のあらゆる業種の企業が独創的な発想に基づく先進機器・サービスを披露。物流現場における課題の解決策を模索するだけでなく、問題点そのものを抽出する機会として全国の物流関係者が足を運ぶ、国内最大の物流関連見本市だ。

この国際物流総合展で、これまでの出展スタイルからさらに進化した新たなコンセプトを訴求する企業がある。ノルウェー発のロボット自動倉庫「オートストア」の国内展開で知られるオカムラだ。今回の国際物流総合展で初めて掲げるコンセプト「イントラロジスティクスの解法 〜お客様の数だけ解決策を導きだす〜」は、どんな世界観を来場者に提供するのだろうか。

▲ロボット自動倉庫「オートストア」

オートストア「単体」ビジネスからのさらなる飛躍を図るオカムラ

国内のあらゆる物流見本市で、多くの来場者の注目を集めてきたオカムラ。2014年にオートストアの日本販売代理店となって以来、圧倒的な国内導入実績で「ロボット自動倉庫」という概念を国内の物流現場に広めた役割は大きい。こうした経緯から「オートストアと言えばオカムラ」という認知が確立している。

▲コンベヤなどマテハン機器の製造・販売も手がける

物流総合メーカーとして各種自動倉庫、コンベヤをはじめとするマテリアルハンドリング機器の製造・販売も手がけるオカムラだが、見本市での注目の的はやはりオートストアだ。しかし、オカムラで物流関連ビジネスを担う物流システム事業本部には、新たな問題意識が生まれていた。「ことしの国際物流総合展、出展ブースは新しいコンセプトでいかないか」「もはや、オートストアを単体で訴求するよりも、オートストアと『+アルファ』で実現できる『トータルでの課題解決力』を訴えていくべきではないか」

「我々の強みはオートストア単独での製品展開ではない。物流現場の前後工程を意識し、お客様に必要なハードウエア・ソフトウエアを組み合わせた全体最適の実現であることを強く訴求する必要がある」。こうして、今回の国際物流総合展における新しいコンセプトは決まった。

オートストアを核とした「4つの機能」で全体最適を訴求

今回の国際物流総合展のブースでオカムラが披露するのは、保管からピッキング、出荷までの倉庫内の動きをイメージできる全体連動のシステムだ。もちろん核はオートストアだが、そこにロボットピッキングシステム「RightPick」(ライトピック)と組み合わせることで、商品の保管とピッキングの自動化システムとして機能する場面を紹介する。

RightPickは物流施設の作業者や物流システム機器と連携して商品のピッキングを行う機能が特徴。オカムラは20年に米RightHand Robotics(ライトハンド・ロボティクス社)とパートナー契約を締結して国内に展開している。


▲(左から)RightPick、ORV

さらに、オートストアとRightPickのエリアから流れてきた商品はコンベヤを経て、「ORV」と呼ばれる自社開発のAMR(自律走行搬送ロボット)でかご車をけん引し、出荷スペースに自動で運ぶ。ORVはセンサーで周辺環境を把握し、周辺地図作成と自己位置推定を行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を活用。オカムラがことし9月にも本格的な提供を開始する新型機だ。

■ORV紹介動画

「全体最適」意識したソリューションを提示

オカムラは、国際物流総合展のブースでこれら4つの機器・システムを連動させることにより、保管から出荷までトータルでの自動化による課題解決策を提案する。個別の製品だけでなくトータルソリューションで課題解決を図る「全体最適」を意識した展示とすることで、「オカムラが課題解決型企業であることを再認識してもらう」機会とする。

こうしたデモンストレーションに加えて、物流現場の自動化、ロボットなどDX(デジタルトランスフォーメーション)施策における課題解決や気づきを提供できる展示ブースとなっており、パネルや展示品などを駆使しながら、オカムラの担当者が随時、来場者の抱える悩みを聞いて解決の道を探る取り組みだ。

▲オカムラの展示ブースイメージ

「オートストアのオカムラ」から「トータルソリューションのオカムラ」へ。今回の国際物流総合展は、オカムラの物流システム事業にとって大きな転換期となる可能性がある。これまでにない新たな課題解決力を提示するオカムラの新しい姿に、例年にも増して高い注目が集まりそうだ。

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