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調査・データオカムラは23日、佐川グローバルロジスティクス（東京都品川区）が物流センター「Xフロンティア」に導入するピースピッキングロボットとロボットストレージシステム「オートストア」を連携させて入出庫時の作業を自動化するため、実証実験を開始したと発表した。
▲ロボットストレージシステム 「AutoStore （オートストア）」（出所：オカムラ）
実験はオカムラと佐川グローバルロジスティクスのほか、SGホールディングス傘下のIT統括会社であるSGシステム（京都市南区）を含む3社が、Xフロンティアでオートストアが稼働を開始する来年3月まで共同で実施し、ピースピッキングロボットによる作業自動化の有効性を検証する。
オートストアは専用コンテナを高密度に収納し、ロボットがコンテナの出し入れを行うシステムだが、荷物の入庫・出庫時は人手で荷物を扱う必要があったことから、今回の検証ではピースピッキングロボットを使用し、入出庫時の作業を自動化する。
▲ロボットピースピッキングシステム 「RightPick (ライトピック)」（出所：オカムラ）
国内ではオートストアとピースピッキングロボットの自動連携を実運用した例はなく、オカムラによると「実現できれば国内初の事例」になるという。
実証実験は、（1）人手で行う入庫・出庫作業がピースピッキングロボットの動作特性と合致しているか（2）業務ライン全体の効率化・省人化、安定した生産性の維持につながるか——の2段階で行うが、すでに第1段階は完了し、動作特性の合致を確かめた。現在は第2段階の確認を行っている。
使用するピースピッキングロボットは、オカムラがパートナーシップ契約を締結した米ライトハンドロボティクス社（マサチューセッツ州）の「ライトピック」を使用し、機械学習でマスターが不要な「自律ピッキング」が実現することも確認した。
▲「AutoStore」とピースピッキングロボットの連携イメージ（出所：オカムラ）
