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プロロジス初、元商業物件の物流施設を江東区に

2022年8月3日 (水)

拠点・施設物流不動産開発のプロロジス(東京都千代田区)は3日、同社初となる商業施設を改造した物流施設「プロロジスアーバン東京辰巳1」の提供計画を発表した。東京都江東区で今月から改修工事に着手し、年末ごろに工事が完了する予定で、その後の供用開始を目指す。

▲プロロジスアーバン東京辰巳1の改修イメージ(出所:プロロジス)

発表によると、新施設は卸売市場を展開するメトロ(ドイツ)の日本法人が店舗として使用していた施設を、プロロジスが改修し、全館空調付きの冷凍冷蔵対応の施設とするものだ。都市型賃貸用物流施設と位置付けている。

元商業施設ではあるが、5基の人荷用エレベーターと、各階アクセスが可能な屋上まで自走できるスロープを備え、搬送能力に優れた施設とする。2階の一部と3階は、冷蔵冷凍に対応した倉庫スペースとする。1階と2階にそれぞれトラックバース2台分(計4台分)を確保し、スロープを利用して4トントラックが1階から2階へ直接アクセスできる構造。屋上部分と敷地内に合計79台の乗用車・軽貨物車の駐車場を備える。

東京駅から5キロ圏内にあり、人口増加が著しい豊洲、東雲、台場と近接している立地特性を生かし、冷凍冷蔵対応の食品関連拠点としての利用する。そのほかにも、さまざまなビジネス拠点としての用途を提案する。同社は入居企業を募集しており、8月下旬には現地での内覧会を計画している。

プロロジスアーバンは、同社の郊外型物流施設「プロロジスパーク」と並ぶ都市型の施設シリーズで、2020年に提供を開始した。品川区や足立区などで開設しており、「東京辰巳1」はシリーズ6棟目となる。

JR京葉線の潮見駅から徒歩10分地点に立地し、首都高速9号深川線の枝川出口から1.5キロ、首都高速湾岸線・新木場出入口から4.3キロと、都内全域へのアクセスにも優れている。都心部の商業施設への店舗間配送や、EC(電子商取引)の拠点などとしての利用ニーズが想定されるほか、城東エリアへの即日配送やラストワンマイル配送拠点としても好立地という。

■施設概要
所在地:東京都江東区辰巳2-4-10
構造:鉄骨造、地上3階建て
敷地面積:5800平方メートル
延床面積:9300平方メートル
アクセス:首都高速9号深川線枝川出口1.5キロ、首都高速湾岸線・新木場出入口4.3キロ、JR京葉線潮見駅10分