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SBSの2Qは増収減益、倉庫火災で特損46億円

2022年8月5日 (金)

財務・人事SBSホールディングス(HD)が5日発表した2022年1-6月期決算(22年12月期第2四半期決算)は、売上高が前年同期比7.2%増の2168億5200万円、本業のもうけである営業利益が40.3%減の83億4300万円、経常利益が40.8%減の82億4800万円、最終利益が75.7%減の18億9500万円となり、増収減益となった。企業間物流の回復などで売り上げを伸ばしたが、燃料高や倉庫火災による特別損失などが響き、大幅な最終減益となった。

発表によると、主力の物流事業では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んでいた企業間物流が海外を含めて回復し、即時配達事業でネット通販需要の取り込みも奏功して事業の売上高は16%増えた。一方、世界的な原油高に伴う燃料費の増加や新制服導入費などの計上で事業の営業利益は6.5%減った。不動産事業では前年同期に物流センター売却があった反動で、売上高は93.6%減、営業利益は90.7%減となった。

6月末に発生した子会社SBSフレックの阿見第二物流センター(茨城県)の火災に関連して、施設や荷主の商品の焼失と棄損に対する補償の確定額として46億1400万円を特別損失に計上した。

同社は22年12月期通期の業績予想を修正した。売上高、営業利益、経常利益は据え置き、最終利益の予想値を変更して「未定」とした。倉庫火災に関する調査が続いており、現時点では追加の特別損失の算定が困難で、焼失資産に対する保険金の受取額も未確定であるためと説明している。

SBSフレックの倉庫火災、92%焼失し「全焼」に