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鉄道で配送し駅で受け取り、京王電鉄が実証実験

2022年8月9日 (火)

▲受け取り専用ロッカー(出所:京王電鉄)

サービス・商品京王電鉄は8日、メッセージツール「LINE」(ライン)上に新設する専用ECモール「トレくるbyKEIO」で注文した商品を、最短当日中に駅の専用ロッカーで受け取ることができる実証実験を開始すると発表した。商品は鉄道を活用して配送する。

専用ロッカーは新宿駅、明大前駅、桜上水駅、八幡山駅、国領駅、調布駅の計6駅に設置。商品の納品から翌々日の12時頃まで専用ロッカーに保管できるほか、夏場でも受け取れるよう、温度管理機能を搭載する。

今回の実証実験を通じ、京王電鉄は通勤・通学、買い物帰りに駅で商品を受け取ることができる利便性、コロナ禍での非対面受け取りといった顧客ニーズに対応するほか、専用ロッカーでの受け取りによる荷物の再配達の削減、既存インフラである鉄道を活用し商品配送を行うことで環境負荷の低減を図る——といったメリットを見込む。

▲トレくるbyKEIO利用方法

同社はこれまで鉄道を活用した商品配送の実証実験として、飛騨高山の農産物の配送やECの返品商品の集荷を継続的に行ってきたが「鉄道配送での安全性と有効な配送手法が確立した」として、本格的な運用を開始。今回の実証実験の商品配送では、駅近の店舗から商品を集約し鉄道で配送することで、配送の速達性を向上させるとともに、道路混雑を回避した定時性を確保する。