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バイト求人で物流の比率アップ、タイミーでは6割

2022年8月10日 (水)

調査・データアルバイトの求人で物流職場の比率が高まっている。新型コロナウイルス感染症の広がりや縮小、それを受けた経済活動の動向が、職種別の募集人数に反映している。

働き手の「隙間時間」を使ったアルバイト仲介をしているタイミー(東京都豊島区)の10日の発表によると、同社が扱うバイト求人の職種別募集人数では、2019年7月に「軽作業(物流)」は7.9%で職種別の4位だった。その後、20年7月に37.5%で1位となり、21年7月も47.5%で1位、22年7月は59%と過半を占めて、3年間で6割に達した。

▲職種別募集人数の推移(出所:タイミー)

これに対して「飲食」は19年7月に57.5%で職種別で最も多かったが、20年7月にコロナの最初の流行の影響で9.6%と激減、21年7月も9.3%と低迷し、22年7月は行動制限の緩和や経済活動の再開を受け、22.5%に回復した。

また、「配達・運転」は19年7月に7%で5位だったが、「飲食時短・巣ごもり増加」の20年7月と21年7月はそれぞれ26.9%、21%で2位となり、飲食が回復した22年7月は再び5.7%の4位に戻った。

タイミーは職種別募集人数のこうした変動について、「コロナの拡大により飲食業が時短要請を受けたことなどが影響し、巣ごもり需要も影響して、働き手の需要が飲食業から物流業に転換した。昨今は、飲食業界の需要も回復し、個人が多様な業界で働く機会が創出されている」と解説している。

タイミーのアルバイト求人の登録事業者・事業所数は、22年8月現在、3万社、8万拠点。19年の1700社、8000拠点から急増し、募集人員も3年間で19倍に増えている。