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住友商事、神奈川内陸の消費地近接型物流施設完成

2022年9月2日 (金)

▲SOSiLA中央林間の外観(出所:住友商事)

拠点・施設住友商事の物流施設ブランドSOSiLA(ソシラ)で最大規模となる「SOSiLA中央林間」(神奈川県大和市)が8月31日、完成した。

同施設は地上5階建て、延床面積11万2000平方メートルのマルチテナント型物流施設で、危険物倉庫を併設する。東名高速道路横浜町田インターチェンジ(IC)から5キロ、首都圏中央連絡自動車道圏央厚木ICから6キロ地点に立地し、都心部への配送だけでなく広域配送に適している。また、神奈川県内陸の人口密集エリアに位置しているため、ラストワンマイル配送にも優れる。

▲ラウンジの外に面する窓にスマートガラスを導入

環境性能にも配慮した。ラウンジには米テック企業Viewが開発するスマートガラスを導入し、屋上に設置したセンサーとAI(人工知能)を利用し、日射量や天候に応じて窓から差し込む光量を最適化する。これにより、空調や照明によるエネルギー消費を最大20%削減する効果が期待できるという。スマートガラスは日本の物流施設では初導入といい、他にもリサイクル建材の使用、太陽光パネル、小さい庭園の設置など環境価値を引き上げる取り組みを行っている。

▲作業工程の進捗をリアルタイムで可視化する

入居テナントには特典として、同社が開発した物流現場効率化ソフト「Smile Board Connect」(スマイルボードコネクト)を一定期間無料で利用できるようにする。これは現場で働く従業員の作業進捗をリアルタイムで可視化できるダッシュボード機能や、スキルデータを活用して作業計画を作成する機能などを持つツールで、将来的にはAIや量子コンピューターによる人員の最適配置提案などの機能もオプションとして用意する予定だ。

同社はこのほど完成した施設を、拡大するEC(電子商取引)市場に対応するため、消費地に近接したラストワンマイル配送を意識した施設として開発。本年中にはこれも首都圏に位置する千葉県柏市、神奈川県厚木市の各施設と、SMFLみらいパートナーズと共同開発する大阪府高槻市の施設を着工し、それぞれ2023年の完成を予定している。