拠点・施設住友商事は10月1日、都市型物流施設「SOSiLA」(ソシラ)シリーズとして大阪市福島区の「ソシラ大阪」(仮称)と神奈川県大和市の「ソシラ中央林間」(仮称)の開発に着手した、と発表した。
「ソシラ大阪」(仮称)は、阪神高速2号線の淀川左岸線「大開インターチェンジ」から0.3キロのレンゴー淀川工場跡地に建設し、2021年5月末の竣工を目指す。最寄り駅は阪神本線「淀川駅」、大阪メトロ千日前線「野田阪神駅」で、オフィスエリアのすぐそばにあることからラストワンマイル配送に最適な立地。延床面積は10万1000平方メートルとなる見込みで、そのうち3万4000平方メートルにレンゴーが入居、5万2000平方メートルを賃貸する。同社は、開発を機にすでに関係をもっているレンゴーと物流効率化に向けたさらなる協業を見据える。
「ソシラ中央林間」(仮称)は神奈川県内陸部の人口密集エリアに位置し、ラストワンマイル配送が可能な好立地で、2022年中の竣工を目指す。規模は明らかにしていないが、完成時の資産規模は300億円超となる見込みで、これにより住友商事の物流不動産の総資産規模は2200億円に達する。
首都圏では19年3月から稼働している「ソシラ春日部」(埼玉県春日部市、延床面積5万2900平方メートル)が満床となり、これによって竣工済みのソシラシリーズは19年10月以降全棟が満床稼働となる見込み。
住友商事ではオフィスビル・商業施設・分譲マンションに次ぐ不動産事業の「第4の柱」として物流施設を位置付けていて、今後も都心や人口密集エリアに近接し高い配送性を兼ね備えた「ラストワンマイル対応物流施設」の開発に注力していくという。