ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

福山通運が集荷したEC荷物、ゆうパックで配達

2022年9月5日 (月)

ロジスティクス福山通運は5日、EC(電子商取引)荷物のラストワンマイルの配達業務を、9月から日本郵便(東京都千代田区)に委託すると発表した。これまで他の宅配事業者も使っていたが、郵便に一本化し、効率化を図る。

福山の発表によると、運送業務の委託契約により、福山が全国のEC事業者から集荷した荷物を東京と大阪に集め、それぞれ新東京郵便局と新大阪郵便局に引き渡し、日本郵便が「ゆうパック」としてエンドユーザーに配達する。その際、福山の出荷支援システムiSTAR-2を用い、両社で活用できる専用荷札を発行するといったシステム連携も行う。

▲共同輸送のスキームイメージ(出所:福山通運)

福山は自社でフクツー宅配便を手掛けているが、対事業者取引に重点を置き、対消費者の部分は他社に委託する戦略を進めている。EC荷物の配達もラストマイルのネットワークに勝る宅配大手各社に委ねており、今回、委託先を日本郵便に絞ることにした。福山は日本郵便に、2014年に東京23区の個人宛て荷物の配送業務も委託している。福山の路線トラックのインフラ・サービスと、日本郵便の宅配の強みを組み合わせる戦略を、EC分野にも拡大する。

日本郵便は佐川急便(京都市南区)ともトラックの共同運行や小型宅配の預かり・配達で協業している。競合関係にある日本郵便と物流大手との連携が拡大している。