豊田通商、名古屋港で自動車船にバイオ燃料供給

▲バイオ燃料の供給を受ける自動車運搬船「とよふじ丸」（奥、トヨフジ海運）と供給を行う燃料供給船「尚山」（手前、出所：豊田通商）

環境・CSR豊田通商傘下の豊通エネルギーは12日、トヨフジ海運が運航する自動車運搬船向けに、名古屋港で岸壁・桟橋に係留・錨泊中の船舶に燃料供給船が横付けして燃料を供給する方法で、舶用バイオディーゼル燃料を供給した、と発表した。7月26日と8月3日に実施した。

この取り組みは2021年度国土交通省関係補正予算の内航カーボンニュートラルの推進に向けた調査の一環として行われたもので、低硫黄C重油とバイオ燃料の配合燃料を内航船向けに供給する国内初の試み。

豊田通商グループは21年4月にシンガポール港で初めてバイオ燃料の運航実証を実施し、同年6月には同港で外航船向けにバイオ燃料を供給。22年4月には、国内で初めて、港内を運航するタグボート向けに実施した。

取り扱う貨物量が国内最大の名古屋港で、自動車運搬を行う内航船に向けてバイオ燃料の供給トライアルを行うことで、バイオ燃料の有効性を検討するとともに、内航海運の脱炭素化を促す。

供給したバイオ燃料は、豊田通商がダイセキ環境ソリューションと連携し、一部、国内のトヨタグループや豊田通商グループ企業から回収した廃食油を原料として使用した。