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ゼンリン地図使いトラック自動配車/国際物流展

2022年9月15日 (木)

▲ゼンリンの展示コーナー

話題東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の国際物流総合展2022で、住宅地図大手のゼンリンはIT企業のライナロジクス(千葉県市川市)と協力し、自社の詳細な地図情報を活用したトラックの自動配車システムを紹介している。

配車システムはライナ社が20年ほど前に開発、販売しているもので、段階的に改良を加えてきた。現行システムは、エクセルの配送情報を取り込むと、AI(人工知能)が最適な配車計画を作り出す。クラウド技術を用い、パソコンやスマートフォンで誰でも取り扱える。

このほど、ベースとなる地図にゼンリンの詳細な地図を採用した。例えば届け先の住宅の入り口や駐車場の位置まで細かく表示でき、あらゆるトラックドライバーにわかりやすくした。

▲配車システムの画面

ライナロジクスの朴成浩代表取締役は、「これからの時代、ドライバーもかつてのような熟練者が減ってくる。新人でも不慣れな人でも戦力として運送・配送を間違いなくできるようにするには、ゼンリンの詳細な地図が有効だ」と連携効果を強調している。

また、AIが配車計画を作成する際、効率一辺倒のルート選びだけでなく、効率性以外のさまざまな要素も加味できるという。例えば、ドライバーの得意・不得意なエリアなどを考慮して作成できるという。

国際物流展2022特集、現地取材記事を随時公開