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台風14号の物流影響、宮崎市の倉庫で外壁破損ほか

2022年9月21日 (水)

(イメージ)

国内国土交通省のまとめ(21日16時時点)によると、台風14号の影響で九州を中心に西日本で記録的な大雨や暴風となり、9月15日の降り始めからの総雨量は九州や四国の複数地点で500ミリを超えるなど、9月1か月の平年値の2倍前後となった。宮崎県美郷町では1000ミリ近い雨量を観測した。また、最大瞬間風速では、鹿児島県屋久島町で50.9メートルを観測したほか、複数地点で観測史上1位を更新した。

物流関係では、宮崎市の営業倉庫で外壁などの一部が破損した。鉄道はJR九州久大線、豊肥線、吉都線、日豊線、肥薩線、日南線で路盤流出などが確認されている。

空港は運航に支障となる被害情報はなかったものの、16日に欠航便2便(日本エアコミューター2便)、17日に欠航便243便(ANA14便、JAL110便、その他119便)、18日に欠航便915便(JAL304便、ANA229便、その他382便)19日に欠航便1339便(JAL461便、ANA366便、その他512便)、20日には欠航便154便(JAL43便、ANA30便、その他81便)など、運航への影響は20日にかけて広がった。

海運は57業者63航路で運休・一部運休が確認された。宅配は大手5社で一部地域で集配遅延などが発生。うち1社で車両7台が全損、3営業所が浸水被害を受けた。

港湾では利用できない程度の大きな問題は確認されていないが、重要港湾に指定されている大分港で19日にコンテナ衝突によるソーラスフェンスの損傷があったほか、北九州港で20に転落防止柵が転倒、防波堤も損傷した。各港のコンテナターミナルでは、コンテナ固縛やガントリークレーンの逸走防止対策などの飛散対策を実施した。