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プロロジス八千代Iが完成、防災や環境の機能充実

2022年11月4日 (金)

▲プロロジスパーク八千代I(出所:プロロジス)

拠点・施設プロロジスは4日、千葉県八千代市の大型マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代Ⅰ」の竣工式を同施設で行った。国道16号から2キロにあり首都圏と関東広域への配送に適しているほか、「災害に強い」立地の良さが特徴。環境や働く人への配慮も重視した先進的な物流拠点が誕生した。

施設は地上5階建てで、延床面積は16万1219平方メートル。総投資額は280億円。同社として国内で110棟目で、千葉県内で21棟目となる。すでに大手食品卸の国分首都圏(東京都中央区)など複数の企業との賃貸借契約を締結している。

機能面は、八千代市内で初めてとなるダブルランプウェイを完備。上り、下りの専用で一方通行になるよう動線を確保。各階のトラックバースには45フィートコンテナセミトレーラー、21メートルフルトレーラーがアクセスできる。各階のトラックバースの間口は11メートルスパンを採用しており、4トントラックの場合、1スパンに3台が着車できる。1階は倉庫両面にバースを設置し、床荷重は1平方メートル当たり2.0トンとなっており、飲料や食品流通、冷凍・冷蔵庫への対応が可能だ。

休憩室にはライトの光や色を調整し、働く人の健康をサポートする照明を採用。レクリエーションとして卓球も楽しめるデスクを設置するなど、優しさや遊び心にあふれた空間づくりを意識した。再利用が可能な素材で作られた椅子も導入した。

竣工式には、国分首都圏の物井敦社長ら関係者50人が出席した。物井社長は、物流の2024年問題などに触れ「物流マテハンを機械化した(自社として)初めてのセンターにしつらえる予定」と挨拶し、省人化に取り組む計画を示した。

隣接地にはプロロジスパーク八千代IIを開発する予定で、商業施設の建設も決まっている。


▲(左から)再利用可能な樹脂で作られた休憩室の椅子、卓球台としても利用できる遊び心にあふれたデスク

山田会長、地域防災や電気事業にも意欲

4日に行われたプロロジスパーク八千代Ⅰの竣工式で、山田御酒会長は同施設について「開発して終わりではなく、きちんとした運用をしていきたい」と語り、テナント企業や地元自治体とともに災害対応や環境面で機能強化を継続していく考えを示した。

▲プロロジスの山田御酒会長

同施設は、ハザードマップでも地震時に液状化や大雨による浸水が想定されないエリアに立地する。山田会長は近く、同社が八千代市と災害時に避難所とする協定を締結する方針を明らかにした。

さらに、近年続発する自然災害の被害を踏まえ「地下にオイルタンクを埋設して、電気が7日間使えるようにした」と述べるなど、地下水から給水もできるよう防災体制を充実させた点も強調した。

また今後、屋根には太陽光パネルを設置する計画で、余剰電力は周辺施設へ送電する事業展開も検討しているという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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