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NLJ、物流効率化に量子コンピューティング

2022年12月15日 (木)

ロジスティクス日野自動車などが出資し、物流の効率化に取り組んでいるNEXT Logistics Japan(NLJ、ネクスト・ロジスティクス・ジャパン、東京都新宿区)は15日、世界初となる量子コンピューティング技術を用いた自動配車と積み付けのシステムを導入したと発表した。量子力学の考え方を用いて、膨大な組み合わせ計算を従来型コンピューターよりも高速に実行できる技術で、大幅な効率化を狙っている。

発表によると、同社はこのシステムを「NeLOSS」(NEXT Logistics Optimal Solution Systemの略、ネロス)と名付けた。主に人の知識や経験に基づいて行われている、輸送荷物の車両への配車・積み付け業務をデジタル化し、効率化するシステムだ。配車や積み付けをそれぞれ単独で自動化するシステムはこれまでも販売されていたが、配車と積み付けの両方を自動で計算するシステムは実用化されていなかったという。考慮すべき変数が多く、従来の技術では計算に膨大な時間を要するためだった。

同社はこの課題の解決のために、量子コンピューティング技術を活用することにした。配車と積み付けの組み合わせを高速自動計算でき、これまで人間が2時間以上を要していたのに対し、ネロスでは40秒~1分未満で組み合わせの最適解を算出できる。量子コンピューティング技術は、ソフトウエア開発企業であるエー・スター・クォンタム(同港区)の技術を使った。

NLJは量子コンピューティング技術の活用により、従業員の業務時間の短縮や、より付加価値の高い業務に取り組むことが可能になると効果を強調している。

▲NeLOSSの最適解算出イメージ(出所:NLJ)

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