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新潟・大雪で立ち往生、運送業に影響【20日16時】

2022年12月20日 (火)

(イメージ)

国内12月17日から続いた北日本や日本海側での記録的な大雪を受け、国土交通省は20日、新潟県内などで発生した被害や対応状況について発表した。柏崎市内の国道で自家用車やトラックなどが最大で800台(20日1時時点)立ち往生した影響などで、陸海空の物流事業者の輸配送に影響が出ている。23日ごろから再び冬型の気圧配置が強まることから、同省は北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となるおそれがあるとして、今後の気象情報に注意するよう呼び掛けている。

現地の長岡国道事務所は20日、大雪の影響で車両の滞留が発生したとして、災害対策基本法に基づき国道8号(新潟県見附市〜同長岡市)と国道17号(長岡市)の道路区間を指定し、通行の支障となる車両などを移動させる作業を行うと発表。集中除雪作業を行うため、6時からは同区間を全面通行止めにした。国道8号(柏崎市)で滞留する車両は310台(20日4時時点)に減ったが、別の国道などで立ち往生が完全に解消する見通しは立っていない模様。

立ち往生にトラック数台が巻き込まれている運送会社によると、複数の故障した車両が道路からスリップし、運転手が車両を残したまま現場から離れているとの情報がある。こうした状況から通行を妨げている車両の移動作業が難航している可能性があり「車両が進んでもすぐ止まってしまうようだ」(同社幹部)という。

宅配大手3社など影響

大雪による影響は宅配業者の集配業務にも広がっている。ヤマト運輸は全国から新潟県宛ての荷物の預かりを停止している(20日13時現在)ほか、佐川急便も全国から新潟県柏崎市など広域で荷物の預かりを停止や遅延する(20日15時現在)と発表。このほか、日本郵便は新潟県で引き受けまたは配達となる郵便物・ゆうパックについて、数日程度の遅れを見込んでいる(20日11時現在)。

日本通運は20日の発表で、アロー便(企業間輸送サービス)が新潟県内の全域で不能だとしている。地元の新潟運輸も新潟県長岡市や柏崎市など4市3郡へは配達不能(20日9時現在)としている。また、日本貨物鉄道(JR貨物)によれば、上越・信越・羽越の各線で貨物列車が運転を中止(20日12時現在)しており、現時点で運転再開の見込みは立っていない。

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LOGISTICS TODAY編集部
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