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JFEとIHI、後付け装置でトレーラー自動搬送実験

2022年12月21日 (水)

▲トラクター上部にセンサーを搭載(出所:IHI)

調査・データ製鉄大手のJFEスチール(東京都千代田区)と重工業大手のIHIは21日、製鉄所の構内で、既存の搬送車両に自動搬送システムを後付けして自動搬送の実証実験を2023年2月から始めると発表した。物流のみならず製造現場でも課題となっているドライバーの不足や労働環境の改善を目的とした自動化実験となる。

両社の発表によると、実験はJFEスチールの東日本製鉄所京浜地区(川崎市川崎区)にある3キロの搬送ルートで行う。「スラブ」や「ビレット」と呼ばれる鉄鋼の半製品100トンを搭載したトレーラーを走らせる。車両に後付けするのは、両社が共同開発した制御装置で、走行、転回、停止を自動で行う機能がある。

最初に地上側管制室から制御装置に無線通信で指示を出すと、その後は車両が運行を開始し、運行中にセンサーで収集した車両の位置・速度などの情報をもとに、アクセル・ブレーキ・ハンドルの運転操作を自動で制御する。ルート上の交差点や横断歩道に標識などを設置し、信号制御も行い、他の車両や歩行者に自動搬送車両の接近を知らせる方法も試す。23年度に全区間での実証試験完了を目指すという。

こうして装置の後付けで自動搬送を実現することで、既存車両を有効活用する考えだ。また、今回の実験では、念のため運転席に人を座らせるが、数年後には無人運転も目指すという。

▲自動搬送試験ルートのイメージ

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LOGISTICS TODAY編集部
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