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マースク、サウジのダンマームに冷凍倉庫を開設

2022年12月28日 (水)

(出所:A.P.Moller-Maersk)

国際欧州海運大手A.P.Moller-Maersk(A.P.モラー・マースク、デンマーク)は27日、サウジアラビア東部ダンマームにあるキング・アブドゥルアジズ港に、2023年3月に冷凍倉庫を開設し、荷主企業に提供すると発表した。

発表によると、新たな冷凍倉庫は最新鋭施設で、主に鶏肉や野菜、菓子、加工食品などの冷凍商品の保管に使用される。乳製品や季節の果物などのチルド貨物も保管される予定だ。施設は世界最高水準の温湿度管理設備を備えており、利用企業は信頼性の高い食品管理ができる。

脱炭素化に関しても、温室効果ガスの排出を最小限に抑える配慮がなされている。屋根には太陽光パネルが設置され、操業開始時に必要な電力の15%以上を発電する予定。将来、ほとんどのエネルギー需要をカバーできるよう拡張が可能という。水処理プラントも設置し、施設の全ての水需要に対応する。外部の浄水場からトラックで水を運ぶ必要がなく、トラックからのCO2排出を抑えられる。近い将来、新倉庫と港のターミナル間を行き来するトラックもEV(電気自動車)に切り替え、さらなるCO2排出量の削減を目指すという。

港周辺には、さまざまな工場や複数の食品加工メーカーの拠点が集積している。住宅地もあり、食品の製造と消費が行われている好立地だ。アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、カタールといった湾岸諸国にも近く、極めて重要な流通拠点である。港から内陸部への道路・鉄道網も整備されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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