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キユーソー流通、24年の利益目標を下方修正

2023年1月10日 (火)

財務・人事キユーソー流通システムは10日、2022年1月に公表した第7次中期経営計画の最終年度の24年11月期の連結業績目標を修正すると発表した。営業収益は前回公表値の1820億円以上から1850億円としたが、利益面は全面的に下方修正した。直近の物流コスト増や軽油価格、電気代の上昇とそれに伴う消費減退の影響などを考慮したとしている。

営業利益は55億円以上から45億円、経常利益は49億円以上から40億円、当期純利益は25億円以上から20億円へといずれも見直した。景気の先行き不透明感に加えて、インドネシアでの適正料金による顧客獲得が遅れたことも目標値修正の一因としている。

一方、この日発表した22年11月期通期の連結決算は、売上高が前年同期比2.1%増の1796億4900万円、営業利益が1.6%増の36億9500万円で営業増益となった。物流費や軽油価格、電気代の価格上昇分を専用物流事業での増収による利益増加や共同物流事業の適正料金収受の施策で賄い利益を確保した。

共同物流事業は、食品や菓子メーカーの取引拡大に加えて外食需要に関連する業務用食品の荷動き回復が追い風になったが、年間を通しては出荷物量が減少し減収となった。利益面は燃料や労務費などコスト上昇に対し、運送や倉庫の効率化や適正料金施策を実施したことで前年実績を上回った。

専用物流事業は、チェーンストアやコンビニエンスストアに関する既存取引や事業領域の拡大が売上を押し上げ、利益増加につながったほかコスト改善も奏功した。

当期純利益は訴訟関連費用などが利益を圧迫し、6.6%減の14億5800万円だった。23年11月期の連結予想は、売上高が22年比で1.9%増の1830億円、営業利益が8.2%増の40億円、当期純利益が9.7%増の16億円とした。