拠点・施設エア・ウォーターは17日、グループの物流事業会社である桂通商(京都市)が、熊本県玉名市に低温物流センターを建設すると発表した。着工は2023年6月で、24年2月からの稼働開始を予定する。投資額6億円を投じて、主力の青果物輸送で持続可能な体制構築を目指す。
発表によると、施設は敷地面積が5804平方メートルで、5〜15度(チルド倉庫、3温度帯)に対応する。同社は冷蔵倉庫を複数保有し、青果物の鮮度を保った低温保管・輸送を主力事業としている。現状では熊本県産の青果物の輸送は大型車両による長距離輸送が中心となっており、関東までの走行距離は1100キロを超えるため、長時間運転によるドライバーの負担が生じている。
新たな物流センター建設により、県内各地から集荷した青果物を保管し、積み合わせを行う共同センターとして機能させることで荷役作業の効率化やトラック積載効率の向上を図る。
さらに、選果後の低温保管により出荷タイミングが調整できるようになるほか、品目ごとに最適な温度管理が可能になり品質維持にも取り組む。
物流中継拠点として京都市、兵庫県西脇市、大阪市の自社物流施設も機能整備を進め、大消費地までの長距離輸送における効率的な輸送とコールドチェーンを駆使した付加価値の高い物流モデルを構築するとしている。
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