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エア・ウォーター、厚木市に工場一体型低温物流センター

2018年10月1日 (月)

拠点・施設エア・ウォーターは1日、神奈川県厚木市の自社所有地に、同社グループである、東日本エア・ウォーター物流(横浜市港北区)が運営する「厚木低温物流センター」と、チルドデザートなどの菓子類を企画製造・販売するプレシア(厚木市)本社工場の複合施設を建設し、同日から稼働を開始したと発表した。

エア・ウォーターは現在、グループの物流一元化を最優先の課題に掲げ、同社グループの全ての事業領域を対象としてグループ物流体制の見直しを進めている。中でも成長分野の一つである農業・食品事業には最も注力しており、今回の厚木低温物流センターは、大消費地をターゲットにしたグループの食品物流の要となる拠点として建設した。

同施設は、プレシア本社工場との複合施設とすることで、製造から在庫・保管管理、配送まで一貫した体制で効率化とさらなる物流品質の向上を目指す。

また、同社の食品物流は、2013年に札幌市に、14年には岩手県釜石市にそれぞれ低温物流センターを稼働させ、積極的に事業の拡大を進めてきており、厚木低温物流センターが稼働したことによって、北海道・東北と大消費地である首都圏を結ぶ低温物流ネットワークの構築を実現した。今後、食品業界での共同物流も視野にさらなる食品物流事業の拡大を進める。

一方、プレシアは、既存の2工場(湘南・厚木)の生産体制を同施設の5、6階に新設する本社工場に移管、最新鋭の生産ラインを導入することで省人化を進め、生産能力の増強とチルド製品の充実、さらなる食品安全の向上を図る。

さらに厚木低温物流センター内に製品の保管スペースを設置し、配送の効率化を高める。また1階部分には、和洋菓子のファクトリーショップやカフェを併設するとともに、同施設で勤務する従業員が利用できる保育施設を設置し、子育てをしながら安心して働くことのできる職場環境も整える。

■施設の概要
所在地:神奈川県厚木戸室5-32-1
敷地面積:4911坪
建物面積:2289坪(総延床面積7089坪)
構造:鉄骨造・地上6階建て、高さ25.8メートル
総投資額:90億円(プレシア工場の生産設備投資額24億円を含む)
稼働開始:2018年10月1日(月)

(1、3階)厚木低温物流センター
事業運営:東日本エア・ウォーター物流(エア・ウォーター連結子会社)
延床面積:3938坪
倉庫(温度帯別):1階(3室)冷凍倉庫(マイナス30度)221坪、冷蔵倉庫(0度)447坪、332坪3階(5室)冷凍倉庫(マイナス30度)159坪、冷凍倉庫(マイナス20度)282坪冷蔵倉庫(0度)230坪冷凍・冷蔵倉庫(0度-マイナス20度)453坪、441坪

(2、4階)東日本エア・ウォーター物流、プレシアの事務所、会議室ほか

(5、6階)プレシア本社工場
延床面積:2990坪
生産能力:9200トン(年間)
主な製造品目:洋生菓子ロールケーキ、タルト、プリン、クレープ、カップケーキなど焼き菓子ブッセ、乳菓、パウンドケーキなど
1階併設:従業員用保育施設(名称:エミタス保育園、定員:29人)、カフェ(仮称:farm to table2019年春オープン予定)