豊田織機が車部品搬入の専用棟、工場へ自動搬送

拠点・施設豊田自動織機は1月31日、トヨタ自動車のクロスオーバーSUV「RAV4」を生産する長草工場（愛知県大府市）の隣接地に、車両部品の搬入や仕分けを行う物流棟を新設すると発表した。仕入れ先から同工場までの部品輸送を効率化するだけでなく、物流自動化システムの導入や再生可能エネルギーを積極活用。スマート物流と環境負荷低減を両立した新たな物流体制を構築する。2月1日に着工し、稼働は2024年度上期を予定する。

▲長草工場（右）に隣接した物流棟の完成イメージ（出所：豊田自動織機）

発表によると、物流棟の敷地面積は3万6000平方メートル、延床面積は2万6000平方メートル。同工場は仕入れ先から納入される車両の組み付け部品について、遠隔地である愛知県半田市の物流拠点に一時集荷した後、専用のトラックで工場に輸送している。さらに、この物流拠点では部品搬入や仕分け作業を人の手中心で実施しており、部品輸送の効率化だけでなく構内作業の生産性向上に課題を抱えている。

今回新設する物流棟では、物流棟と工場を接続する橋りょうを通じて部品を自動搬送し、これまで拠点間で生じていたトラック輸送をなくす。これにより輸送効率化とトラックから排出されるCO2排出量削減を目指す。

棟内では、仕分けされた部品を次の工程へ自動搬送する装置や無人運搬車をはじめ、自動化システムを導入する。使用電力については、太陽光発電を活用して環境負荷の低減にも配慮した設計を採用する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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