最大55キロ積む大型ドローン、荒川沿いで飛行実証

▲「XYZ55」が支援物資を吊り上げて離陸する様子（出所：TOMPLA）

ロジスティクスドローンでの輸送や測量、空撮などを手掛けるロジクトロン（東京都練馬区）は7日、関東地方整備局が主催し、東京都の荒川下流域で行った大型ドローンの実証実験で、重量物のピストン輸送に成功したと発表した。併せて大型ドローンの騒音計測も行った。

発表によると、実証実験はことし1月20日に行い、荒川を渡るルート（250メートル）で、合計230キロの緊急支援物資のピストン輸送を行った。機材は同社が保有する産業用大型運搬ドローン「XYZ55」を使い、災害発生時における緊急支援物資の運搬を想定した。

XYZ55は最大積載量が55キロと国内最大級の運搬能力を誇る。離陸地点、荷降ろし地点それぞれでオペレーターが目視により精密な操縦ができる仕様となっている。途中2回のバッテリー交換を行いながら、55分間で9往復し、支援物資を予定通り運搬した。

騒音計測は、今回の最大重量である50キロの水を運搬する際に行った。高度15メートルの機体直下で110デシベル（自動車のクラクション程度）、25メートル地点で80デシベル（走行中の電車内程度）だった。

荒川下流部は人口や社会経済活動の中枢機能が集積しており、将来的に河川上空で複数のドローンによる飛行が想定されている。同社は大きな成果があったとし、今後は地方自治体と災害協定の締結など協力関係の構築を進めていく方針という。

■荒川下流域ドローン物流実証レポート（出所：ロジクトロン）

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com