ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

EV自動充電で電気代最小化、ダイヘンと関電系開発

2023年2月20日 (月)

サービス・商品電力機器製造などを手掛けるダイヘンはこのほど、関西電力子会社の関電エネルギーソリューション(大阪市北区)と、配送用EV(電気自動車)向け自動充電システム「ぴたっとCharge(チャージ)」を共同開発したと発表した。充電の夜間集中に伴ういくつもの課題を、AI(人工知能)技術で克服しようとするものだ。

発表によると、開発したのは国内初の自動充電システムとされ、AIによって電気料金の最小化や管理業務効率化ができる。EVの台数や充電にかかる時間などに応じて出力を調整するため、夜間に充電を行う場合、翌朝配送が開始されるまでにすべてのEVを満充電にすることが可能という。

運送業界ではラストワンマイルで使用する小型トラックやバンタイプを中心に配送用車両のEV化が進んでいる。1日の配送に必要な電気を、車両を使用しない夜間に集中することになるが、すべてのEVを満充電にできないことが多く、電力使用が集中することによる電気料金の増加や受電設備増強にかかるコストアップも負担となる。また、充電プラグの挿し忘れや昼間に急きょ充電が必要となる場合もあるなど、運用面での課題は少なくない。

同システムでは、ダイヘン独自の自律分散協調制御技術により各充電器が充電量を自律的に制御し電力ピークを抑制する。さらに、「充電状況監視モニター」により充電プラグ挿し忘れ防止をはじめとする各種管理業務の効率化も図れる。急速充電器も制御対象できるため、急な充電にも対応できるという。

▲充電状況監視モニター(クリックで拡大、出所:ダイヘン)

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com