ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

米Amazon、23年は安全技術開発に2億ドル投入

2023年2月28日 (火)

国際米Amazon(アマゾン)は2月28日、2023年に自社の物流網に、安全技術として2億ドル(272億円)を投じると発表した。技術投資により、安全性と持続可能性を備えた車両をドライバーに提供するという。

発表によると、アマゾンは米運輸省が国家道路安全戦略(NRSS)の中で示した目標に向けて、すでに取り組んでいる。新しい安全技術に投資し、自社車両と配送パートナーの輸送中の安全を確保する。自社開発のテクノロジーと配送パートナーのイノベーションが、安全性の水準を引き上げ、事故の頻度と深刻さを軽減する。

(出所:Amazon)

今年行った安全性や持続可能性に関する取り組みをいくつかを挙げている。例えば、物流拠点間の配送を担うミドルマイルのトラックには、自動緊急ブレーキ、前面衝突警告、安定制御、車線逸脱警告、側面衝突検出、アダプティブクルーズコントロール、スピードリミッターなどの最先端技術を搭載した。17年以降はドライバー向けカメラも搭載し、脇見運転などの危険な行動を検知できるようにした。

トレーラーでは、照明、アンチロックブレーキシステム、貨物センサー、ドアセンサーなどの監視センサーを装備した。ルートナビゲーションシステムや予測分析ソフトウエアにも多額の投資を行い、車両の安全性を監視している。これらのインフラは運送業者とドライバーをアマゾンと接続させることで、ナビゲーションを支援したり、危険察知時にアラートを発したりする。

将来に向けても、アマゾンは輸送の最先端技術に関する試験運用を続けている。例えば、一部のトレーラーにはストロボブレーキライト技術を試験的に導入し、ブレーキ時の視認性を高めた。追突事故が30%減少する可能性があるという。また、ことし後半には、デジタルサイドミラーカメラ技術を使用してドライバーの死角を減らし、自社トラック全体の安全性を高めるとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com