ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

NTN、インフォア導入で国内拠点のSC統合管理

2023年3月28日 (火)

サービス・商品クラウドソフトウエア開発、米インフォアの日本法人であるインフォアジャパン(東京都千代田区)は28日、ベアリングメーカーのNTNが自社のサプライチェーン実行系ソリューション「Infor Supply Chain Execution」(インフォア・サプライチェーン・エグゼクション、インフォアSCE)」を導入したと発表した。

▲NTNの倉庫(出所:インフォアジャパン)

発表によると、インフォアSCEは、倉庫管理や労務管理、輸送管理、3PL請求管理を組み合わせ、サプライチェーン全体をひとつの統合された合理的なビジネスプロセスへと変革するシステムで、顧客企業に対して出荷納期順守に貢献するとともに、国内全倉庫・工場の完成品出荷業務プロセスの標準化や、可視化による効率化などを実現するものだ。

NTNグループでは、1980年代に導入した基幹システムが老巧化により運用・保守に限界がきていた。技術者が不足してソフトが更新されないままになっており、セキュリティリスクも高まって業務継続への影響が大きくなっていた。また、製品の移動履歴などトレーサビリティーの限界や、国内倉庫での非効率な入出庫業務、完成品物流管理業務の標準化などへの対応にも迫られていた。DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けたシステム基盤の整備も求められていた。

インフォアSCEはこれらの課題に応えるものであり、インフォアジャパンはNTNの基幹システム再構築プロジェクトを開始した。その結果、NTNは倉庫の入出庫業務や工場での製造実績などの仕組みに同システムを採用した。インフォアの強力なサポートも、採用の決め手になったという。

NTNでは現在、国内倉庫17拠点、自動倉庫3拠点、工場出荷場32拠点の計52拠点に、インフォアSCEの入庫、出庫、物流費管理の3つのモジュールを導入している。同プロジェクトでは、さまざまな事業部がすべての倉庫を同時に利用するため、52拠点の同時稼働が前提条件だった。そこで、インフォアジャパンはタブレット端末を利用した効率的なリモートトレーニングや習熟度テストを実施し、全拠点の足並みを揃えることに成功した。クロスドック(入庫即出荷)による入出庫業務の効率化も実現した。2~3日かかっていた作業が即日処理可能になった。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com