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災害時ドローン医薬品配送実証、NTTコムなど

2023年4月20日 (木)

▲飛行中のドローン(出所:ケーエスケー)

国内ケーエスケー、和歌山県立医科大学(和医大)、NTTコミュニケーションズは、3月30日に和歌山市でドローンを用いた医薬品配送の実証実験を行ったことを18日発表した。南海トラフ大地震発生時に陸路が使用できなくなることを想定し、空路での医薬品配送の実用化に向けて課題抽出や運用ルールの検証を実施した。

実証実験では、ケーエスケーが和医大から医薬品の発注を受け、和歌川河川公園テニスコートから病院内施設屋上まで、ドローンで偽薬を配送した。保冷ボックス内に温度センサーと加速度センサーを搭載し、適切な状態で輸送できるかを確認しながら1.5キロ離れた地点へ配送した。また、AI(人工知能)顔認証ソフトウェア「SAFR」を用いて顔認証による受領者認証を行い、適切な受領が確認できた。

和医大はドクターヘリの基地病院であることから、実運用を見据えてドクターヘリ指令室との連携も確認した。実証実験の結果、配送時間や品質管理面で実運用が可能だことが確認できたが、天候などの外的要因により飛行できない場合のバックアッププランの策定など、実運用時の課題も明らかになった。

▲実証実験の配送ルート(出所:ケーエスケー)

今後、3者は連携してレベル4での飛行検証や、和歌山県内のへき地診療所や周辺住民への医薬品提供を想定した実証実験を行う予定だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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