SA・PAの大型車混雑対策で駐車マス600台拡充

拠点・施設東日本高速道路（NEXCO東日本）、中日本高速道路（NEXCO中日本）、西日本高速道路（NEXCO西日本）の3社は7日、高速道路の休憩施設において顕在化している大型車駐車エリアの混雑に対し、大型車駐車マスの拡充の取組みを進めており、2022年度の拡充実績および2023年度の拡充予定を公表するとともに、利用者へさらなる適正利用を呼びかけた。

大型用の駐車マス拡充に関しては、2022年度は既存エリア内での小型車マスから大型車マスへの描き換えなどにより、全国21か所のSA・PAにおいて、大型車マス373台の拡充を完了。23年度には全国37か所のSA・PAにおいて600台の大型車駐車マスの拡充を進める予定となっており、拡充にあたっては、マスの変更だけでなく大規模な土工工事や照明・満空情報板といった既存施設の移設などを伴う工事も予定しているため、増設工事に伴う交通規制の可能性についても注意を促した。

▲2022年にレイアウト変更を実施した佐野SA下り（出所：NEXCO）

NEXCO3社では、高速道路の休憩施設駐車場について、18年度から継続して駐車マスの拡充・レイアウト変更を進め、これまでに3000台分の大型車駐車マスを増設してきたが、依然として混雑が見られる状況にある。一方で、休憩施設の敷地は限られており、駐車マスの増設やレイアウト変更による対策には限界があることから、「高速道路SA・PAにおける利便性向上に関する検討会」において駐車マス不足への対策を検討しており、今後は休憩施設以外の高速道路事業用地などを活用した大型車マスの増設も検討していくという。

（出所：NEXCO）

また、平日夜間でのSA・PAでの長時間駐車や、大型マス・普通車マス・兼用マスの不適切な利用、予約駐車マス及び通路、近年整備を進めているダブル連結トラック駐車マスでの不正駐車などが、いずれも混雑を生む要因と指摘しており、利用者が適正利用することによる混雑解消を呼びかけている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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