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IMO、船上揚貨装置の安全性向上基準を採択

2023年6月15日 (木)

行政・団体国土交通省は14日、5月31日から6月9日にかけて、国際海事機関(IMO)の安全委員会が開催され、船上揚貨装置や全閉囲型救命艇の安全性を向上させるための条約改正案が採択されたほか、自動運航船(MASS)の国際ルールの更なる検討が行われたと発表した。

(イメージ)

条約の改正案については、船上揚貨装置(船上クレーン、アンカーハンドリングウィンチ)の設計・製造・保守点検・検査などに関する安全基準を新たに設ける海上人命安全条約(SOLAS条約)付属書の改正案が採択された。改正は26年1月1日より発効。

これは、国内外で船上クレーンの不具合に起因する事故が多発していることをうけ、11年の海上安全委員会において、日本・チリ・ニュージーランド・ノルウェー・韓国の提案に基づき検討されていたもの。

また、全閉囲型救命艇の換気装置の設置を義務づける国際救命設備コード(LSAコード)の改正案が採択された。改正は26年1月1日より発効(適用は29年1月1日)される。これは、船舶の事故時に退船に使用された救命艇において、息苦しさにより体調が悪くなる乗組員がいた事例を踏まえ、16年に日本とバハマの提案に基づき検討されていたもの。

自動運航船の国際ルールの策定については、非義務的なルールの策定に向けて、自動運航船に特有の用語の定義や自動化されるべき機能を含めた基本原則について審議された。

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LOGISTICS TODAY編集部
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