ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

伊藤忠メタルズ、家具廃棄の処理可視化で実証実験

2023年7月5日 (水)

調査・データ伊藤忠メタルズは5日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と、CTCが開発した廃棄物処理の可視化プラットフォーム(PF)「StateEco(ステートエコ)」を活用した、家具廃棄の再資源化の効率的な回収と経路最適化を検証する実証実験を開始すると発表した。

▲実証実験のイメージ(クリックして拡大、出所:伊藤忠メタルズ)

実証実験では、廃棄ベッドマットレスの運搬の経路最適化と廃棄物の処理状況の可視化を検証する。実験にあたっては、家具インテリア業界でのサーキュラー・エコノミー(循環型経済)を追求する「家具インテリア リサイクル&リニュー協議会」(R&R協議会)にも参画した。

具体的には、R&R協議会に参画する排出事業者が持つ廃棄ベッドマットレスのサイズ・枚数・重量などの情報を集約し、トラック1台当たりの積載量が最大となる回収経路で配送する。

一方で、PFに情報を一元的に集約、廃棄物の回収から最終処理までを可視化し、リアルタイムで状態を確認しながら、AI(人工知能)も活用し時間と費用の両面で最適な運搬経路を算出する。

一連の作業を通じて、使用燃料や排出される温室効果ガスの削減を図ると同時に、収集・運搬状況や回収した鉄資材の処理状況を可視化し、廃棄物の適正な処理につなげる。

また、伊藤忠メタルズの電子マニフェスト登録サービス「スマートアイ」を利用し、データ連携・代行登録を実施。収集運搬事業者と処分事業者が入力した登録内容の管理・検証もも行い、排出事業者側の事務作業効率化と情報の正確性向上を図る。

CTCでは今後、実証実験の結果で得た知見と環境改善につながるデータを活用し、環境に配慮した物流プラットフォームを提供する考え。また、R&&R協議会は、家具の廃棄物をリサイクルし原料で利用する資源循環の確立とともに、環境省の広域認定制度で参画企業認定の取得を目指す。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com