CTC、廃棄物の可視化プラットフォームを提供

サービス・商品伊藤忠テクノソリューションズ（CTC、東京都港区）は27日、リサイクルを促進するプラットフォーム「StateEco（ステートエコ）」の提供を開始したことを発表した。同サービスは廃棄物処理の処理状況や運搬時のCO2排出量を可視化する資源循環プラットフォーム。

産業廃棄物は、運搬や解体、分別・処理に加え、正しい情報の把握や伝達のために管理業務が煩雑化する傾向にあり、廃棄物の処理状況に関する情報が関連する事業者間で適切に把握されていないことに加え、CO2排出量削減には各事業者間の連携が不可欠という課題があるという。

▲廃棄物処理の可視化プラットフォーム「StateEco」サービス概要図（クリックで拡大、出所：伊藤忠テクノソリューションズ）

今回提供を開始した同プラットフォームでは、排出や収集運搬、中間処理といった各事業者間のデータ連携や業務の効率化を通じ、廃棄物の適正な処理に加え、運搬事業者の共同配送によるドライバー及び運行経路の調整によるコスト削減、原材料としての再利用などを促進する。廃棄物処理の代行事業者とともに、家具・インテリア業界を中心にサービスを展開する。

製造業者に加え、産業廃棄物の排出、運搬、処理の各事業者をつなぐ資源循環プラットフォームとして、廃棄物の処理状況や再資源となる金属類や繊維くずなど廃棄物を可視化、処理を効率化することで再利用の促進につなげる狙い。

また、運搬時のCO2排出量や製品の再資源となる割合も一覧化でき、環境負荷の低減を目的とした情報開示にも活用可能。同社が設計から構築、運用までを一貫して提供する。

なお同社では、サービスの提供に先立ち、2023年6月より家具インテリア リサイクル＆リニュー協議会の参画企業と廃棄ベッドマットレス処理の可視化に関するStateEcoの実証実験を実施。結果として鉄の抽出量で13パーセントの増加、収集回数で60パーセントの削減、運搬時のCO2排出量で35パーセントの削減という定量的な効果が得られ、プラットフォームとしての有用性も確認しているとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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