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飯野海運、石炭船に風力推進帆を搭載

2023年7月6日 (木)

ロジスティクス飯野海運と電源開発(Jパワー)は6日、石炭専用船「YODOHIME(よどひめ)にフィンランドのノースパワー製のローターセイル(風力推進補助装置)を搭載することに合意したと発表した。

▲ローターセイルを搭載した本船イメージ(出所:飯野海運)

今回搭載されるローターセイルは高さ24m×直径4mで、船舶に取り付けられた回転中のローターに風が吹き込むことで、ローター周りに圧力差が生じ推力を得る。自然エネルギーを電気などに変換しないため、高い推進効率が得られる特徴があり、航海最適化システムとの併用で6~10%の燃料消費量および CO2排出量の削減が可能になる。

ローターセイルの石炭専用船への搭載は本件が世界初の事例で、同船へのローターセイルは2024年7月~9月に搭載される。飯野海運としてノースパワー製ローターセイルの搭載は、大型ガス船(VLGC)に続く 2 例目で、カーボンニュートラルへの挑戦に向けて、今後もクリーンな海上輸送サービスに取り組むという。

1899年創業の同社は、外航海運業では、原油・LNG・LPG・石油化学製品などの輸送を全世界で展開している。現時点で、VLCC4隻・ケミカルタンカー37隻・ドライバルク船20隻・大型ガス船8隻・小型ガス船24隻の合計93隻を保有・運航している。海運業においては30 年までにトンマイル当たりの温室効果ガス(GHG)排出量を20年度比で 20%削減を目標に掲げている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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