ロジスティクス電源開発は29日、飯野海運と、燃料輸送船「YODOHIME」に風力推進補助装置「ローターセイル」を搭載し、初航海を完了したと発表した。同装置はフィンランドのノースパワー社が開発したもので、2024年12月に搭載工事を実施した。

(出所:電源開発)
今回搭載されたローターセイルは、高さ24メートル、直径4メートルの円筒帆で、AI技術を活用して風向・風速を感知し、回転方向と回転数を自動調整する。これにより「マグヌス効果」と呼ばれる物理現象を利用して推進力を得る仕組みだ。航海最適化システムと併用することで、燃料消費量とCO2排出量を6-10%削減できる。
飯野海運がノースパワー社製のローターセイルを搭載するのは、大型ガス船に続き2例目となる。同社は中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」の一環として、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めている。Jパワーにとっても燃料輸送船へのローターセイル搭載は初の試みだ。
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