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セイノーHD、投資領域広げVCファンド設立

2023年7月11日 (火)

財務・人事セイノーホールディングス(セイノーHD)は11日、同社がアンカーLPとして参画する投資事業有限責任組合(LIF)の承継ファンドとして、「Value Chain Innovation Fund」(VIF)を70億円で設立し、スタートアップ企業2社およびベンチャーキャピタル1社への投資を実行、運用を開始したと発表した。

セイノーHDによると、2019年12月に設立されたLIFは、スタートアップ企業と物流周辺領域の課題解決に取り組んできたが、物流領域だけでなくバリューチェーン全体に領域を広げることで業界全体の課題を効果的に解決できると考えVIFを設立した。物流領域を投資対象の中心に置きつつ、調達・生産・販売・サービスなどの領域にも投資領域を拡大し、顧客のバリューチェーン全体への価値提供により、広範で包括的な課題解決を目指すという。

▲VIFにおける投資領域のイメージ(出所:セイノーホールディングス)

LIFは最先端のテクノロジーやビジネスモデルを有するスタートアップとの協業を通じて、物流業界全体の課題解決の促進を目的としている。LIFの協業においては、関東運輸などの拠点をオープンロジの倉庫ネットワークに追加し、EC(電子商取引)事業を行う顧客への共同提案を行い、オープンロジのシステムを活用したフルフィルメント案件を獲得。

また、既存物流業務のプロセスを改善するためエアロネクストと共同で、新たな配送ソリューション「SkyHub」(スカイハブ)を立ち上げ、ドローンを活用した新スマート物流事業に参入。加えて、西濃運輸の拠点にミナカラ薬局を立ち上げ、医薬品ECにおける配送時間の短縮を実現している背景がある。

▲ファンド設立の記念撮影の様子

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LOGISTICS TODAY編集部
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