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ダイキン、中国で建機車両用油圧機器事業を強化

2012年11月1日 (木)

拠点・施設ダイキン工業は31日、中国で農機分野の事業拡大を図るため、米国のザウアーダンフォス社と合弁で開発・生産・販売を一貫して行うグループ会社「ダイキン・ザウアーダンフォス」を設立し、来年1月1日から営業を開始する、と発表した。

新会社は、2001年にザウアーダンフォス社との合弁契約に基づいて設立した建機車両用油圧機器の製造子会社「ダイキン・ザウアーダンフォス・マニュファクチャリング」(同社出資比率55%)と、開発・販売関連会社の「ザウアーダンフォス・ダイキン」(同35%)の国内販売機能を再編・統合したもの。

これまで両社が培ってきた開発・生産・販売ノウハウを高め、日本、中国だけでなく、グローバルで事業拡大を加速する。

中国では、稲作などの農作業の機械化や省人化が進んでおり、田植え機、コンバインなど農業機械の需要拡大が見込まれていることから、新会社は中国農機市場を対象とした油圧トランスミッション(HST)の開発・生産・販売を行う。

グローバルにも事業を展開し、建機油圧事業全体で2015年度に160億円の売上高を目指す。

現在は日本国内で生産しているが、今後は建機用車両油圧機器の生産拠点として、中国での生産も視野に入れ、中国農機市場、アジアオセアニア・欧米向けにも事業を拡大していく。

さらに、農機分野に続いてHSTの新たな用途拡大を進める。特殊車両システムやエンジン排ガス低減に効果のあるファンドライブシステムなど、これまで合弁事業で培ってきた独自技術をさらに高め、差別化商品の開発を進めていく。