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ダイキン工業、中国でフッ素ゴムの生産を強化

2011年7月20日 (水)

荷主ダイキン工業は19日、中国のフッ素化学製品の製造・販売子会社「大金フッ素化学(中国)有限公司」(江蘇省常熟市)の常熟工場に、フッ素ゴム「ダイエル」の生産設備を新設すると発表した。

 

2013年1月から量産を開始し、約30億円を投資する。生産設備の新設により、同社のフッ素ゴム生産体制は日本の淀川製作所(大阪府摂津市)、フランスのリヨン工場を合わせてグローバル3拠点体制となり、生産能力はこれまでに比べて約6割増加する。

 

ダイエルは長期間、圧力をかけても変形しにくく、耐熱性や耐油性に優れ、自動車のエンジンルーム、燃料系統、オイルシールなどの部品として使用すると、燃料・オイル漏れを防ぎ、長期にわたって環境負荷を低減する。

 

2010年の中国のフッ素ゴム市場は80億円で、15年には1.6倍となる130億円に拡大する見通しで、ダイキン工業では今回の生産設備の新設により、中国でのフッ素ゴムのシェアを現在の10%程度から15年にはトップシェアとなる30-40%へ引き上げ、事業の拡大を図る。