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DHL、日韓複合一貫輸送サービスを開始

2012年11月5日 (月)

ロジスティクスDHLグローバルフォワーディングジャパン(東京都墨田区)は1日から、日本-韓国間で国際複合輸送サービスを開始した。日中間の国際複合輸送サービスを2011年12月に開始したのに続き、博多港を基点にしたフェリー、鉄道を活用する国際複合輸送サービスとして提供する。

輸送所要時間を短縮する市場ニーズに加え、日本企業による韓国からの部品調達比率の向上や世界市場で堅調に業績を伸ばす韓国企業向けの輸送など、日韓双方向の輸送ニーズの高まりにも対応する。

航空輸送のみを利用した場合に比べ、93%相当のCO2排出量を削減するほか、海上輸送のみを利用した場合に比べて輸送所要時間を最大で3日短縮する。

新サービスは、フェリー、鉄道、トラック輸送を組み合わせて12フィート(全長3.6メートル)のコンテナで双方向の輸送を実現。需要が多いソウル・プサン近郊だけでなく、韓国国内はどこでも集荷、配送することが可能。

日本全国で集荷した貨物はJRで博多まで運ばれた後、博多港からプサン港までフェリーで、その後、プサンから鉄道かトラックで韓国内全域の仕向け地へ配送する。

通常の20フィートや40フィートコンテナより小型の12フィートコンテナによる、陸上、鉄道、海上(フェリー)の全行程で一貫輸送を構築し、取り扱いと輸送に要する時間を大幅に短縮するほか、積み替え時に起こる製品への潜在的ダメージ機会を解消する。また、小型コンテナによる少量輸送の実現で、顧客の在庫管理も容易にする。

DHLでは、昨年からイントラアジア(アジア域内航路)のサービス強化の一環として、航空・海上輸送サービスに加え、国際複合輸送サービスの拡充に取り組んでおり、今後は博多港に加え、国内他港を基点にしたサービスを展開していく。