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ローランド、電子楽器事業を抜本改革

2012年11月7日 (水)

ロジスティクスローランドは7日、電子楽器事業の構造改革を実施すると発表した。

業績低迷が続いていることから「収益体質の回復が急務」として、同事業の構造を大幅に改革し、損益分岐点を引き下げるとともに、現在の売上規模でも収益を確保できる体制を構築する。

具体的には、来年3月期末までに開発部門の組織変更・統合を行い、体制の効率化を進め、その後中国、東南アジアの生産拠点への生産移管を急ぎ、70%の海外生産比率を90%まで引き上げる。

これに伴い、国内の生産を集約し、欧州、米国の電子ピアノ生産もインドネシアの生産委託先に集約することで、生産効率の向上を図る。

国内販売体制は、来年3月末に福岡、名古屋、札幌の営業オフィスを閉鎖し、その機能を東京、大阪の2拠点に集約。販売店に展開しているショップインショップも、販売状況に応じて有人店舗の縮小を進める。

海外では、北米、欧州の業務用音響機器・映像機器に特化した販売体制を楽器と統合、集約し、効率を向上させる。欧州では前期に設置した集約倉庫の活用を進め、物流の効率化につなげる。

これらの事業構造改革により、2014年3月期には13億円の収益改善効果を見込む。