三菱ふそう、小型EVトラックを南米市場に初投入

国際三菱ふそうトラック・バス（MFTBC）は21日、南米のチリでことし中にEV（電気自動車）小型トラック「eCanter」（イーキャンター）の販売を開始すると発表した。イーキャンターの南米市場への進出は初めて。

（出所：三菱ふそうトラック・バス）

車両総重量は6.5トンから8.55トンまでの5型式を用意し、ホイールベースに応じてバッテリーを1個から最大3個まで搭載できるモジュール式バッテリーを採用、1回の充電で最大200キロの航続距離を実現する。加えて、前方認識カメラと高精度ミリ波レーダーで前方の交通状況を検知し、歩行者などと衝突の危険性がある場合はブザーとモニター表示で警報し、必要に応じてブレーキを作動させて衝突回避をサポートする「衝突被害軽減ブレーキ」を標準搭載する。

チリ政府はサステナブルな輸送政策を推進しており、2045年までに貨物輸送用車両のすべての新車販売を、排出ガスを一切出さないEVや燃料電池車への変更を掲げており、公共の充電スタンドなどのインフラ整備に注力するほか、EVに対する税制上の優遇措置も実施している。

11年以来、チリではFUSOブランドのトラックとバスが販売されており、小型トラック「キャンター」は、同国の小型トラックセグメントで18％のシェアを占めている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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